『沖野修也×Zeebraクラブカルチャーを語る』

『沖野修也×Zeebraクラブカルチャーを語る』

国会見学ツアーに引き続き・・・

「開店以来22年で70万人以上の動員を誇る渋谷The Roomのプロデューサーでもあり、DJとして世界35ヶ国130都市に招聘され世界のクラブ事情を熟知している沖野修也と、"クラブとクラブカルチャーを守る会"の会長を務め、クラブに関連する諸問題の解決に取り組みながら風営法改正の議論を牽引してきたZeebraが、国会議事堂に隣接する憲政記念館で、クラブカルチャーについて語ります。」

ということで、『沖野修也×Zeebraクラブカルチャーを語る』に参加させていただきました♪  


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憲政記念館、 江戸時代には、大老職を務めた井伊直弼の上屋敷があったと教えて頂きました。

伝統ある記念館で、クラブカルチャーについて語るなんて、画期的です。 


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17時のOPENと同時に沖野さん選曲する音楽を聴かせて頂いたのですが、もちろん憲政記念館初のDJプレイだと思います。笑

内装もアンティークな感じです。 

よく案内を読んでなかったのですが、なんと。

沖野さんの30分の基調講演がありました。

それが、とても素晴らしい内容だったので、ちょっと長くなりますが、シェアさせて頂きたいと思います。


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今問題となっている風営法は、日本ではクラブやDJは犯罪の温床のように思われています。

本来クラブは、DJが音楽を流し集まる人を楽しませる場所で、人と人の繋がりが生まれる場所です。

今回、沖野さんはクラブを分類をし、わかりやすく説明してくださいました。

▼クラブとは  

  1. 大型ディスコが進化・・・エンターテイメント性が高い。お客さんの傾向は集団で来て集団で帰る。日常のストレス発散。
  2. 小型バーにダンスフロアー(小箱)・・・情報収集と発信そして人脈作りの場。個人で来て個人で帰る。 クリーエーターが多い。海外国内のDJ、サウンドシステムが重要視。
  3. 中型?大型・・・両方の機能を兼ね備ている。 海外国内のDJがミックスしている
それとは別に、もうひとつのクラブが今回の風営法で問題にされているとおっしゃっていました。
それが、ダンスフロアーのキャバレークラブ。
 
20年前はクラブと聞くと、キャバレークラブ、女性連れのクラブと誤解されることもあったそうですが、未だにそのように思っている方もいらっしゃるそうです。
明らかに、ダンスフロアーがあるキャバレークラブとは分ける必要があるとおっしゃっていました。
 
ということで、上記3つに加えて、4つに分類されます。
 
▼DJとは
  1. 大型ディスコで盛り上がる、音楽係ではありません。 聴衆のリアクションに反応しながら選曲する即興の芸術家です。
  2. DJは音楽のキュレーターである。膨大な量の情報を振るい、フィルターにかけ、最善な一曲を選択します。
  3. オリジナル作品を作曲、発表します。
  4. 海外で高く評価されています。
特に海外ではDJが国際親善大使の役割を担うことができるぐらい影響力があります。
日本人のイメージを変え、良い意味で向上させることもできます。
 
実際、海外で活躍されている日本人のDJは、日本の外務大臣よりも知名度が高いかもしれません。
DJが、フランス芸術文化勲章や大英勲章、そしてロンドンオリンピックの閉会式などでプレイしたり、DJの地位が高く、国から評価されている存在です。
 
また、クラブDJの経済効果について、代表DJの総セールスは1000億円とも言われているそうです。
決して少ない数字ではなく、レコード店、音楽関係者、ミュージシャンやプロモーション会社の売り上げ雇用を支えている存在だとおっしゃっていました。
 
そのようなことで、クラブDJの重要性は非常に高く、文化の担い手とも言えるでしょう。
 
これから、クラブDJは、芸術性やキュレーション力を持ち、レストラン、大使館、空港など世界の様々なシーンに関わって行く存在になる。とおっしゃっていました。
 
わたしが興味深く思ったのは、
 
DJと病院、老人ホームとのコラボです。
 
音楽によって空間の価値を変える。病んでいる方達の気持を明るくすることができるでしょう。
とても素敵だと思います。
 
クラブDJは文化の担い手であり、国益にも繋がり、都市の活性化にも関わる社会的地位が高い存在であることがわかりました。
 
30分でこれだけのボリュームをお話されて、しかもとても共感する内容でした。 
  

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続いて、Zeebraさんとの対談を聞かせて頂きました。

ちなみに。

ワインを頂きながら(^_^) 


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クラブは、職場でも家庭でもない

「サードプレイス」という呼び方があるそうです。

日常生活では得られない仕事のアイデアやチャンスを得られる場所という意味です。

お二人がお話をされたのは、

海外では、DJ中心のパーティーがこれから大きくなる傾向がある中、日本も前進しないとアジアの中で、置いて行かれる。

以前、クラブシーンは日本がリード、先駆けでしたが、今は中国の方が今勢いがあり、日本は海外のアーティストからも、スルーされてしまってるとお話がありました。

英語の問題も大きな課題となるでしょう。

日本の音楽を海外に輸出するには、国を上げて英語を身につける必要があり、その点、韓国は学ぶ事が多いそうです。 


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Zeebraさん、欧米ではダンスパーティーやプロムなどが小学校のうちからあるとおっしゃっていました。

日本人のエスコート下手はこの頃からのカルチャーの影響があるようです。 

全然関係ないのですが・・・

彼の髪型がすごく格好いい!

よく見ると、分け目の半分が刈り上げてあります。

真似してみたいです。笑 


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最後に沖野さんが重大発表をされました。

安倍晋三総理への要望書です。

後日、朝日新聞DIGITALでも取り上げられました。

記事を一部ご紹介させていただきます。 

「要望書には、デトロイト・テクノの重鎮ジェフ・ミルズや、「世界三大テクノDJ」の一人とも称されるローラン・ガルニエ、仏芸術文化勲章シュバリエを受章したディミトリ・フロム・パリら、世界の一線で活躍するDJら10人以上が名を連ねる。国際的に音楽活動を展開する沖野さんと、パリ生まれで東京育ちのDJ、アレックス・フロム・トーキョーさんが文案を考え、賛同者を募ったという。」 

DJたちは文書のなかで「どうか法律を正しく改正して下さい。クラブは犯罪の温床ではありません。もしトラブルがあるとすれば一部マナーの悪い人の個人的な問題で、ダンスさせる営業はそもそも法律で規制されるような事ではないのです」と主張。

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わたしもクラブが大好き。

今まで、様々な出会いがありました。

その時に出会った友人達とは今も仲良くしています(^_^)

ある年代になったらクラブは卒業だと思っていたのですが、ずっと楽しめる事を沖野さんが教えてくださったと思います。

本当に今回は素晴らしいイベントに参加することができ、光栄に感じます。

これからも沖野さんの活動を、ずっと応援したいと思います(^_<)-☆