『能楽』武田文志さんの講演、聞いてきました♪

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昨日、
観世流能楽師  武田 文志 さんのお話を聞く機会がありました。 

『700年の歴史を誇る伝統芸能「能楽」から学ぶ、組織運営と事業継承の本質とは!?』

ということで、わたしなりに、なるほど?

と思った事をお伝えします。

『歌舞伎』と『能』の違いってご存知でしょうか?

わたしはさっぱりわからなかったのですが、武田さんのお話によると、『歌舞伎』は見る芸能。

そして、『能』は、習える芸能だとおっしゃっていました。

実際に『能』を習ってらっしゃる方は、数十万人いらっしゃるそうで、自分もやりながら楽しめるということが、魅力だとお聞きして、なんとなく身近に感じることができました。

世阿弥の教育論、人生論 を綴った、『風姿花伝』の中の、「年来稽古条々」について、解説、そして、武田さんなりの解釈をお聞きしました。

「年来稽古条々」は、年齢に応じた、能楽の稽古の方法について、どのように教育したらいいのか、心得たらいいのか、みたいなことを  年齢別に7つのステージで書かれているそうです。

自分自身、そして、わたしの娘の育て方にリンクさせて聞き入ってしまいました。

7つのステージ

●7歳 

能では、7歳頃から稽古をはじめるそうですが、この頃は、好きなように自由にさせておいていい。

ということでした。 

良い、悪いとか、厳しく怒ったりすると、やる気をなくしてしまう。

自然にさせておいたほうがいい。

というような内容でした。

こんなお話を聞いて、

なるほど?

と感心。

わたし自身、小さい時は毎日のように習い事ばかりで、実は、何をしているのかわかりませんでした(-_-)

その反動か、娘達には好きな事以外、何もさせていません。

勝手な解釈ですが、これでいいんだ?

と思ってしまいました。

次のステージは、12.3歳

●12.3歳 

この年頃より、物事がわかるようになるそうです。

この頃にしっかりと稽古すること、土台を作る事が大事だとか。

●17.8歳のステージ

まだ、この頃は声の大きさやトーンも定まらない時期。

子供の頃、名声に湧くと、評判も下がるので、あえて表舞台にはあまりださないように、基本的な事を影でやらせる大事な時期だそうです。

●24.5歳のステージ

中途半端な自分から、大人になる時期。

「能楽」はプロのダンサーでありシンガーだと武田さんがおっしゃっていましたが、この歳が能楽師としてのはじまり。大人としての初心がここにあるそうです。

●34.5歳のステージ

絶頂期がこの頃で、この時期は自分の生き方や行く末をしっかりと見極める時期だそうです。 

なんとなく、ずいぶん早い時期の絶頂期だと思いましたが、歯科医師としての自分を振り返って、この時期にある程度方向が定まっていないと、遅いかな。

と感じたので、世阿弥の言葉は確かかも。

と思いました。

●44.5歳のステージ

衰えが見えはじめる時期。

若い時と同じように振る舞うと、役者としてのパフォーマンスが下がりますよということのようです。

役を選んだり、パフォーマンスを変えたり、表舞台を少しずつ譲る時期だそうです。

●50歳のステージ

「このころよりは、おほかた、せぬならでは手立てあるまじ。さりながら、まことに得たらん能者ならば、物数は皆みな失せて、善悪見どころは少なしとも、花はのこるべし」

(がんばって、メモりました・・・) 

もう、なにもしないほうがいい。

みたいな内容なのかよくわからないのですが、すぐれた役者は花が残る。

ということで、この年頃にしかだせない役柄ができる時期だそうです。

本当に興味深いお話を武田さんから聞かせて頂いたのですが、その他にも、

「能を楽しむために鑑賞の仕方とは?」

「なぜ方は歴代の権力者達に愛されてきたのか?」

など、豊臣秀吉のエピソードなどを織り交ぜてお話いただきました♪

最後に、

「西行桜」桜の木のお話

幸せと思うも楽しい、つまらないと思うのも、自分自身の心で決める。

という、お話を聞かせて頂きました。

あらためて

能ってすごいなぁと感じました。

ふと思い出したのですが、娘の小学校では、「能楽」に触れる授業があって、以前、発表会がありました。

日本の伝統芸能に触れる、こんな機会を大切にしたいですね。

わたしも、今回武田さんのお話を聞かせていただき、 『能楽』を少し身近に感じることができました(^_<)-☆

講演会終了後、懇親会にも参加。

武田さんとお名刺交換もできました♪

感激です。

Facebookもやってらっしゃるとお聞きし、早速お友達申請を。

とても気さくなお人柄で、良い意味でギャップがあってとても魅力的な方だと感じました(^_^)

一気にファンになってしまいました?♪

今度は「能楽堂」に行ってみたいと思います!!