ドイツ、チュービンゲン大学レポート【その1】

ドイツ、チュービンゲン大学レポート【その1】

先日、父が代表を務めるIPSGドイツ研修旅行で、チュービンゲン大学を訪れました。

数回に渡り、レポートをお伝えしたいと思います(^_-)-☆

私の父である稲葉先生は、1978年から2年間チュービンゲン大学歯学部補綴科(クラウンブリッジや義歯を専門とする科)に留学していました。

チュービンゲンはドイツの南西に位置しています。チュービンゲン大学は1477年に創設されたドイツでも歴史ある大学です。

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ドイツでは、神学、医学、法学、哲学の4学部があって“大学”と呼べるそうです。

現在は16学部ありますが、キャンパスは同じ場所にありません。

街の中に点在しています。

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歯学部は医学部と同じ場所(Universitätsklinikum Tübingen:UKT)にあり、各科(内科、外科、産婦人科、歯科など)で独立して建物があります。

ドイツの歯学部に入学するのは、本当に大変です。

ドイツではアビトゥアー(Abitur、大学入学資格試験)の点数が医学部より難しくなっています。

最近ではドイツ人であっても歯学部へ入学するのは難関であり、他のEU加盟国へ行って、歯科医師になった後にドイツに戻ってくるそうです。

チュービンゲン大学が力を入れているのは、特にこの3つ。

インプラント、審美、そしてテレスコープシステムです。

大学では、テレスコープの10年、15年、20年と追跡調査をしていて、沢山のデータがあるそうです。

 

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この像は、大学の入り口にあるもので、患者様はいつも辛い気持ちで、困ってらっしゃることを忘れないように、先生たちはいつもそれを頭に入れておかないといけない。

という意味があるそうです。 

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稲葉先生は、補綴科で学生の講義も受け持っていました。

そして、今回、稲葉先生の講義を受けたとおっしゃる方がいらっしゃっいました!

白い白衣を着た女性のEva Engel教授です。


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30年以上も前ですが、稲葉先生の記録がきちんと残されていて、大学側は大変歓迎してくださいました。

こちらのプッチャー先生が今回私達を案内してくださいました。

なかなか男前です^_^

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大学の診療室の壁にはこんな絵が描かれています。

医局員や学生が、教授の顔を真似て描いたそうです☆


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こちらはチュービンゲン大学の風景です。

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教授室で記念写真を撮る福永秀一先生。

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このお部屋は補綴科の医局だそうです。

すっごい綺麗ですね(@_@;)

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もちろん、大学であっても、すべて診療室は個室です。


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そして、ありました☆

ビルドインタイプのミニテック(技工机)です。

チェアーサイドで、 技工ができるようになっています。

これは稲葉先生がKaVoにアイデアをだしたものですが、日本では手に入らなくなってしまいました。

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こんな感じなのですが、みていただきたいのは持ち方です。

技工用エンジン、KaVoのものは重いと評判ですが、日本人はお箸をもつように作業するからです。

ドイツではこのように持って仕事をするので、重さは感じず、反対に安定した仕事をすることができます。 

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こちらのお部屋はインプラントのライブオペなどを実習する、一番大きな診療室だそうです。

素晴らしいです。

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大学にはプロのカメラマンがいて、患者様のプロフィールなどを撮影するそうです。

ということで。

次回は、大学の技工所、ラボについてお伝えいたします☆