ITI World Symposyum2日目〜その1〜

ITI World Symposyum2日目〜その1〜

ITI World Symposyum2日目…

真剣に聞きすぎると、あまりにも新しい刺激があるので、軽くぐったりするほどです。

いくつか、気になった講演をお伝えしたいと思います♪

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Geneva大学の補綴科教授で、メディカルとのダブルライセンスを持っていらっしゃるIrena Sailer教授のお話がとても印象的でした。

まだお若い女性の教授で、ドイツチュービンゲン大学にて、Removable Prosthodontic、取り外しができる補綴テレスコープを学ばれたと紹介にあったからです。

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パラダイムシフトがデジタル化で起こり、新しいオプションが沢山でています。

バーチャルな計画、ミリングマシーン、3Dプリンターでトランスファー・・・

歯のサイズや見え方、雰囲気をバーチャルでデザインすることも可能です。

そして、最終的な出来上がりをテクニシャンにコピーペーストするというのです。

効率性、コスト、質を上げる事が、デジタルやCAD/CAMによってできるようになりました。

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生物学的側面が重要であることは言う迄もありません。

新しい材料がしっかりと機能するかどうか。生体親和性があるかどうか。

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私は、インプラントの素材について詳しくないのですが、将来的にオキサイドセラミックという酸素化合物からなる新しいセラミックなども使われるようです。

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新しい材料の成績は、まだ情報がないのでわからないそうですが、やはりLongevityをだすことがとても大切なことだとおっしゃっていました。

チッピングだけの問題ではなく、咬合圧の荷重や環境、沢山のファクターが関わってきます。

そして何よりも「咬合」が非常に重要なファクターになることは、従来通り変わりません。

と言う事でした。

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Esthetics…

はじめて見て、これはいいなと思ったのがピンクベニアのインプラント

テレスコープでも外冠のマージン部をレジンでピンク色に前装することがあるのですが、もしこれが内冠でできたら・・・

しかし実現できるとしても、まだまだ難しいですね。

メタルアバットメントは歯肉の着色が問題となることがありますが、ジルコニアは虚血状態になったりするのでベストというわけではないとおっしゃていました。

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こちらは、バーチャルで患者様に口の中を見て頂いてるところです。

すっ凄いですね!!

とにかく、大変やり手の女性ドクターがカッコ良すぎて尊敬の眼差しでした。

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講演の中で、チタンに変わる材料、ジルコニアについてのお話をよく耳にしました。

ジルコニウムとジルコニアは違うそうです。

ジルコニウムは金属で、ジルコニアは金属ではないということ・・・

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しかし、まだまだ臨床データが少ないので、実験も必要です。

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最近のジルコニアインプラントの表面は、チタンと類似しています。

チタンとジルコニアインプラント、豚で実験しても組織形態学的に優位差は認められなかったとおっしゃっていました。

とても類似したオステオインテグレーションが得られるそうです。

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結論として、チタンとジルコニアに優位差はなく、今後セラミックインプラントの感心は高まり、ゲームチェンジャーともなり得るそうです。

ITI World Symposyum2日目〜その2〜に続きます♪