Organ Dental technology Hamburg

Organ Dental technology Hamburg

ハンブルグ2日目の朝….

日本人では、唯一2人しかマイスター称号を持っていない歯科技工士の1人。

マイスター大川友成さんの技工所、Organ Dental technology を見学!

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今日は、朝から8時から患者様の予約が入っていました。

患者様は、少しはやめ、7時半ごろいらっしゃったそうです。

私の後ろで、シェードテイキングと適合チェックを行っています。

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とてもキュートな方、カメラ写してもいい?

とお聞きすると快く引き受けてくださいました。

キール大学のキャーン教授が担当医で、臼歯の接着ブリッジの試適をここで終えた後、11時にキール大学へ向かう予定です。

ここは、患者様の試適ルーム。

白を基調としていて、とても清潔な雰囲気。

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開放感がある、とても素敵なラボ。

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石膏を使い、とても汚れるはずのお部屋がこんなにクリーン。

どの機械も、15年と長く使っているのだそうです。

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WASSERMANNのバイブレーター

以前、大川さんが 私が開設した Weber Dental Labor に見学に来て頂いた時、バイブレーターが一番汚れるところだから、ここを綺麗に保つ事が、仕事のクオリティーに繋がるとおっしゃっていました。

おっしゃる通り、ピカピカです!!

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Renfertの石膏トリマー。

ここも絶対汚れるはずなのに、どのようにこんなに綺麗に保っているんだろう…

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もちろん、ミリングマシーンもありましたよ。

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鋳造機もかっこいい!

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エルコプレスは、稲葉歯科医院のチェアサイドにあるものと一緒。

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ここも、ドロドロになるはずなのに。

本当に綺麗にされています。

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使いやすそうなグレーズ。

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あっ2個ある。

Weber dental labor にも、同じ様なダウエルピンを植立するための機械が2個あるのですが、どうやって使うのかわからない….

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実は、患者様はこちらのお部屋にいらっしゃり、直接ポーセレンを盛ったり細やかなチェックを行う事もあります。

常に綺麗にしている風景。

拭いてるだけではなく、シュッシュと洗剤をつけて隅々までピカピカにしています。

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向かって左側は、ラボを共同経営されている、可児 章人さん。

彼は、アメリカやカナダ、そしてドイツと20年も海外で技工のお仕事をされています。

大川さんと可児さんの会話が日本語とドイツ語が混ざっていておもしろい^ ^

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ミュンヘン大学に留学をされている、歯科医師の品川先生も見学にいらっしゃっていました。

とても熱心で素敵な方でしたよ♪

私が横でコーヒーを飲んだりしてくつろいでいる中、ちゃんと勉強されていました。笑

大川さん。

いつもの気さくな雰囲気とはガラッと変わり、とても真剣。

適合性を調べるのも、細やかな調整研磨をするにもすべてマイクロスコープを使います。

これだけ、思いを込めて、クオリティーの高いお仕事を提供されたら、患者様は喜ばれるでしょうね!

キャーン教授が大川さんとお仕事をされる理由がよくわかりました。

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畳のくつろぎスペースがあったり。

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こんな、トレーニングスペースもあったりしました(^_^)

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デスクは、2人の技工士で何台あるかわかりません。

とにかく贅沢なスペース。

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様々な機械を取り揃えていました。

「稲葉先生、コレ何に使うかわかります?」

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さっぱりわからない。

なんて説明したら良いかわからないのですが、ラボサイドの貴重な時間を短縮し、それでいて精度も高いダウエルピンを植立するシステムを見せていただきました。

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この作業にかかる技工時間が、あっという間に終わってしまいます。

目からうろこ。

これは、使わないともったいないよね。

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石膏を分割する作業って、ノコギリでキコキコやるのかと思ったら、

こんな大きなバーでウィーンと削ってしまいました。

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可児さんの技工に対する思い、納得がいくまで、とことん追究するこだわりを聞かせていただき、感銘を受けました。

お会いできてよかった!

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かわいいエンジェルに癒されました。

患者様が来院して3時間。

キャーン教授が11時に待っているので、大川さん猛スピードでお仕事をされていましたが、これだけかかり、集中するのです。

歯科医師、歯科技工士、患者様に知って頂きたいなって思います。

ひとつひとつのステップにどれだけ思いが込められているかということを…

電車の時間ギリギリにチェックが終わり、キャーン教授のもとに送り出します。

この日はSAEの見学のためにベルリンに移動するので、患者様と一緒にタクシーへ乗りました。

患者様と技工物は、品川先生が大切に送り届けます。

そして、診療が終わったであろう午後。

早速キャーン教授からメールが送られていました。

「無事セットできましたよ。ポンティックの色もブリッジの形もパーフェクトでした。」

って。

よっぽど感激したのでしょうね。

セットしてすぐに教授自ら、大丈夫だったよ!

って連絡をするのは、その証拠です。

マイスターのお仕事ぶりを見せて頂き、また教授とのやり取りも見させて頂き、1つのものを作り上げるための集中力や想いが素晴らしいと感じました。

患者様も大変よろこばれていたと、最後にメールで伝えられていました。

こういう事ってとても大切。

ラボの見学だけではなく、偶然にも患者様や教授のやり取りまで見させて頂き、本当に嬉しく思いました!

そして、SAEの会社があるベルリンに移動します(^_<)-☆