総義歯試適のチェックポイント〜その1〜

総義歯試適のチェックポイント〜その1〜

こんにちは。

Weber dental labor 稲葉由里子です。

今日は、上顎総義歯、下顎レジリエンツテレスコープの患者様の試適がありました。

技工をお願いしたのは、IPSG.VIP会員であり総義歯インストラクターの小平雅彦先生です。

印象は、上下顎同時印象により行い、シュトラックデンチャーの総義歯をお願いしました。

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完璧なシュトラックデンチャーです。

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舌を自由に動かすことができるように、顎舌骨筋部位は避け、その代わりにサブリンガルルーム、舌棚を使います。

さあ、いよいよ試適です!

と思ったら。。。。

咬合高径が高かったのです(-_-)

おまけにバイトも少しずれていました。

口輪筋の緊張で、上顎が落ちてきてしまいます。

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でも大丈夫。

小平さんがいてくれて・・・よかった!!

臼歯部の人工歯を外し、ユージノールペーストで中心位でバイトを取り直し、咬合器に再付着。

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上顎の高さを、23ミリに設定し、全体の咬合高径は40ミリ。

一旦患者様のお口の中で確認をさせて頂いたところ、口角がキュッと上がり口元のボリュームが出てきました。

口元が少し痩せて見えていた方だったので、元気よく見せたいとずっと思っていたのでとても嬉しいです。

先ほど、口輪筋の緊張により、上顎が落ちてしまうとお伝えしましたが、前歯の人工歯の排列状態が傾斜が強いとそのようなことがおきてしまいます。

小平さんは、すぐに人工歯の排列状態を修正し角度を垂直に排列してくださいました。

めやすとして前歯の切端の位置が切歯乳頭の中央部から7mm程度のところに持ってくることが必要で、さらに、歯肉の深さを十分にとることが必要です。

上下顎同時印象の唇の印象が患者様自身の動きではなく、私が誘導してしまったからだと思いました。

本当に、一つ一つ経験してみないとわからないことは沢山ありますね。

しかし、小平さんがいてくださるので、何も不安がなく、患者様の期待度も高まりました。

さて、咬合高径はチェックポイントの一つですが、まだまだここで見なければいけないことは沢山あります。

口蓋の封鎖、これは非常に大切です。

この時点で義歯が外れてしまったとしても、ポストダムをつけることで空気の侵入を封鎖することができます。

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小平さんに立ち会いをもう一度お願いすることにしました。

次回、患者様のお嬢様も来ていただくことになっています。

私達術者、患者様自身が良いと思われても、お友達やご家族の方が納得されない場合もあります。

以前の顔の雰囲気に慣れてしまっているからですね。

違和感があると言われると、患者様は自信を無くしてしまいます。

そのような事を避けるためにも、ご家族の方、親戚の方に同席いただきご意見をいただきたいと思います。

技工士の立ち会いは、本当に大切だと心より思いました。

これこそ、チーム医療ですね^_−☆

下顎試適時のチェックポイントは次回お伝えしたいと思います。