2017年「総義歯ライブ実習コース」2日目

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「総義歯ライブ実習コース」1日目

に引き続き、2日目の模様をお届けいたします。

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2日目は午前中に個人トレーを用いてゴシックアーチの描記と、このシステムの醍醐味である上下顎同時印象を行い、午後に蝋義歯の試適を行います。

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こちらが、上下顎同時印象用トレーです。
ゴシックアーチ、フェイスボートランスファー、咬合採得を同時を行うための大事な行程です。

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トレーの口腔内への試適は、咬合器上と一寸の狂いもなく適合しました。

これは、SIバイトトレーの咬合採得の精度が高いことを意味すると思います。

上下にパラフィンワックスを二枚分介在させます。

これにより、描記針を植立した後にこのパラフィンを取り除くと、印象材が舌側と頬側を行き来し、かかる圧力を均等にすることができます。

そして、上顎の個人トレーの正中よりわずかに右寄りに、フェイスボウの六角棒を入れるためのネジを埋め込み、個人トレーを完成させます。

その後、あらかじめ下顎のトレーの三か所のワックスを除去し、描記針を植立しておきます。

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上顎個人トレーの描記針が当たるところに少量のパラフィンワックスを流し、その上にクレヨンをぬった後、ゴシックアーチを印記します。

稲葉式は歯列上の3点法にて描記を行います。

従来の1点法ですと、描記芯と描記盤が口腔内中央に位置するため、舌を後退させなければゴシックアーチを描記することが出来ず、自ずと下顎後退位にて、描記されます。

舌後退位により、最大2mm程度下顎位は後退すると言われています。

シュライヒ先生はゴシックアーチのアペックス上ではなく、描記された前方運動上のアペックスから2mm前方に中心位を定めていました。

舌後退位も必ずしもまっすぐ後方に下がっているわけではなく、右より左よりなどに下げる人もいます。 それにより、左右どちらかに偏移した偏心位になる可能性がとても大きいです。

稲葉先生が歯列上でゴシックアーチを描くのは、アペックスを舌に阻害されることなく、再現することが可能です。

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中央のピンはクリステンセン現象を考慮にいれ、スプリング式のピンとなっています。

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アペックスにディンプルをつくり、中心位で最終印象ができるように、上下顎同時印象の準備を行います。

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いよいよ上下顎同時印象です!

実は、上下顎同時印象は、ポイントを意識すればそんなに難しい作業ではありません。

むしろ上下を別々に採り、後から合わせる方が難しいのではと感じます。

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印象中に行う、大切なポイントについても岩田先生から解説がありました。

・舌を前方に出していただくこと。→サブリンガルルームや、舌小帯の形態を出すことができます。

・口を閉じて咬合していただくこと。→咬筋の緊張が記録されます。

・口を閉じながら「イー」「ウー」と発音していただくこと。→頬筋・唇、頬小帯、口輪筋・モダイオラスの形を出すことができます。

・嚥下をしていただくこと。→舌小帯・舌下隙・顎舌骨筋(線)の形が記録されます。

・唇形態修正をする。→人工歯排列の基準となります。

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モダイオラス部にガンタイプの印象材を、2プッシュ。

これもポイントだと思います。

この部位に印象材が行き渡らない事がありますので、ぜひ意識して2プッシュです!

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咬合器の正中、体の中心軸のバランスの良いところに再現できました。

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翼突口蓋縫線がつながっているのかを確認するだけでも顎位の確認になります。

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人工歯排列においては、上顎前歯部では、左側中切歯から始め切歯乳頭から7ミリ前方に切縁がくる位置に排列すると同時に、石膏コアを用いて患者さんに審美的によい位置に排列します。

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技工操作はIPSG技工インストラクター小平雅彦先生にバトンタッチです。

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熟練した技術と、幅広い知識には目を見張るものがあります。

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このように口腔周囲筋・口唇・舌のコアに囲まれたデンチャースペースに、正確に排列され歯肉形成されています。

したがって義歯は安定するだけでなく、空気の侵入が少ないので十分な吸着が得られるのです。

排列や咬合様式、明日行われる重合作業においては、Weber dental laborの石川さんと小泉さんが歯科技工士からの観点でレポートしてもらえるようにお願いしてあるので、楽しみです。

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患者様への試適は、完璧でした。

上顎はポストダムをまだつけていませんが、大きな安定感を発揮していました。

下顎においても、舌の運動を妨げず口を大きく開いても持ち上がる事なく、素敵な笑顔を見せてくださいました。

明日はいよいよ3日目!

セットに向けて細心の注意を払って一次埋没~三次埋没終了後、流ロウ、重合から研磨まで行います。

Weber dental labor にて先生方に全てご覧いただく予定です。

技工士による技工作業がどれだけ大変かをご覧いただき、ぜひ患者様に手間暇をかけ、大切に製作していることを説明していただきたいと思います。