コーヌスクローネ外冠試適時のチェックポイントについて

コーヌスクローネ外冠試適時のチェックポイントについて

こんにちは。

Weber dental labor 稲葉由里子です。

前回の、コーヌスクローネ内冠試適、外冠印象方法について に引き続き、今回は、外冠の試適時のチェックポイントについてお伝えしたいと思います♪ 

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製作をお願いしているのは、Weber dental labor 詩織ちゃん。

丁寧に仕上げてきてくれました。

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こちらが内冠です。

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模型の状態が口腔内で一致するかどうかを確認します。

実際に、装着したところ、ほんの少しかたつきがありました。

さて。

一体どこがテコになっているんだろう・・・

もちろん、すっと入る場合もありますが、ほとんどの場合疑ってかかった方が良いです。

なぜなら、支台歯はテンポラリーでしっかりと連結固定していたとしても、わずかに動きます。

そして、印象材の精度、石膏の膨張、鋳造の誤差などによりどうしてもこのような事は発生するのです。

ここで冷静にチェックを行う必要があります。

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気をつけて頂きたいのは、一見内冠と外冠がしっかり入っているように見えても、ワックスでマージン部を覆っているので、入っているように見えてしまう事です。

今回の製作にあたり、外冠をすべて連結して鋳造するのはリスクが伴いました。

生活歯を利用しているので、支台歯の方向が前歯、臼歯と違うからです。

詩織ちゃんは、それを見越して後から蝋着する予定で、3分割で外冠を製作しました。

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ワックスを溶かし、スケルトンの状態に戻りました。

ワックスでの試適前に、スケルトンでの試適を入れても良いと思います。

そして、かたつきの原因は、右下犬歯にあることがわかりました。

内冠と外冠が入り切っていなかったのです。

その場合どのように対処するか。

ここで、内面を削りすぎてはいけません。

その歯の維持力が無くなってしまいます。

何度か抜き差しを行い、顕微鏡下でシャイニースポットを確認し、シリコンポイントでほんの少し調整を行うのみです。

今回の場合それで問題なく適合しました。

もちろん、コーヌスクローネはセット後沈み込みがあり、ちょうど良い場所まで歯が動いてくれるのですが、

かたつきはやはり心配になるものです。

維持力には十分注意し、絶対に削りすぎる事がないように調整をお願いしたいと思います。

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その後、3分割したすべてのパーツの維持力チェックです。

しっかりと抵抗があるかどうか確認をします。

抵抗を確認後、パターンレジンでしっかりと固定をします。

そして、この時点でもう1度、維持力チェックです。

コーヌス角6度の抵抗がしっかりととれているかどうか。もし、簡単に外れてしまうようでしたら、入り切っていません。

再度原因を探す必要があります。

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そして、もう一度バイトを中心位で採得しましょう。

コーヌスクローネの試適時のチェックを細かくしておかないと、後々に響きます。

大変素晴らしい技術ですので、正しい方法で確実に行う事で長期の間、患者様に満足していただき使って頂く事ができるのだと思います。

Weber dental labor では、ひとつひとつのチェックポイントを先生方と共有し、患者様に喜んで頂けるような技術を提供して参りたいと思います♪