2017顎関節症ライブ実習コース開催されました〜後半〜

2017顎関節症ライブ実習コース開催されました〜後半〜

顎関節症ライブ実習コース〜前半〜

に引き続き、2日目の後半の模様をお届けいたします。

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顆路とは側頭骨の関節窩に対して、下顎頭(顆頭)が関節円板を介して、顎が動いていく状態のことを言います。その中で、下顎が前方に動いていく道を『矢状顆路角』といいます。側方運動では、平衡側で矢状顆路角の前内下方を通ります。これを『側方顆路角』といいます。

通常、この矢状顆路角、側方顆路角は咬合平面に対する角度で表し、咬合平面は、カンペル平面(補綴平面)とほぼパラレルであるため、カンペル平面となす角度としてとらえることができます。

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ギージーは矢状顆路角は平均33度としています。側方顆路角は矢状顆路角より、さらに内方を通るため、角度は5度程度急になります。矢状顆路角と側方顆路角のなす角度を『フィッシャーアングル』と呼んでいます。フィッシャーアングルは5度です。

さらに、これを水平面に投影した角度を『ベネット角』といいます。その角度はギージーによれば、13.9度でありますが、ランディーンによれば、下顎の側方運動開始から4ミリのところで、サイドシフトとよばれる動きが現れます。(これをイミディエートサイドシフトと呼んでいます)

最初の4ミリを超えると、差がなくなり、その平均値は7度で個人差はみられません。側方顆路角の平均値は7度と覚えておくだけでも、大きな助けとなります。

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●イミディエートサイドシフトとは。

下顎側方運動の際、作業側で下顎頭は回転し、平衡側では前内下方に動きますが、作業側の下顎頭は純粋な回転ではなく、わずかに側方に移動しながら平衡側は動きます。したがって平衡側では動き初めに即座に作業側の方向に動きます。これを『イミディエートサイドシフト』といいます。

この運動は、咬合面に描かれるゴシックアーチの形態に影響してきます。中心支持咬頭(セントリックカスプ)の動き初めにその軌跡が変化しますので、中心位からの作業側、平衡側ともに干渉をおこしやすくなります。そのため、中心位における運動の出だしを調整する必要がでてきます。これを再現するためには、作業側顆頭の性質を再現できるような咬合器を使用することが必要です。

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KaVoアルクスディグマによる顎機能検査で治療前の状態を記録します。

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ディグマを担当したのは、稲葉歯科医院、小西浩介先生です。

大変わかりやすい解説で、スムーズに行われました。

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治療方法は、咬合調整により、補綴物のバランスをとること。

CRとCOを一致させます。

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ほんの少しの顎のズレを調整しただけでしたが、患者様のディグマの変化はどうでしょうか。

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治療前のディグマのデータです。

左側の赤い線はほとんど動いていませんでした。

開口方向も左側にシフトしているのがわかります。

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そして、治療後のディグマです!

左右がバランス良く、動いているのがわかると思います。

開口方向も真っすぐ。

たったわずかなズレで、患者様は顎関節症の症状が起きてしまいました。

大変素晴らしい、治療前と治療後の記録です。

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マニュピュレーションも行い、3.5センチだった開口量は、4センチと変化。

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後日、患者様から感想をいただきました。

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二日間の顎関節症学会。

顎関節の炎症に数年悩み、お声掛け頂いて、この度患者として治して頂きました。

開口3.5→4.0開き、また真っ直ぐに、痛みも伴わず、楽に開口出来たときは、感動のあまり。

肩こり、左顎痛&腫れ、偏頭痛も噛み合わせからくるものに起因していることが分かり、咬合について、学びの良い機会になりました。

その後のお食事でさらに実感してます♪

IPSG副会長岩田光司先生の実習は本当にお見事でした。

全国からいらっしゃった歯科医師や歯科技工士の皆さま、二日間お疲れさまでした。

温かくお迎え頂き、感謝でいっぱいです☆
顎関節でお悩みの方は是非お勧めします。顎が外れた時の治し方も教わりました。

精巧なデータから、治療後の結果を見た時驚きでした。

今日も顎もとっても快適です。硬いものを食べてみますね!

数年食べてないので楽しみです。

今後の私の歯は全て岩田先生にお任せします。

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