テレスコープ前装の修理方法について

テレスコープ前装の修理方法について

こんにちは。

Weber dental labor 稲葉由里子です。

今日は、テレスコープシステムの前装の修理方法についてお伝えしたいと思います。

テレスコープシステムの外冠の前装のほとんどはハイブリッド型硬質レジンで行われます。

なぜなら、取り外しを行う際に落としたりする可能性があるからです。

以前、患者様のご希望によりセラミックで前装させて頂いた事がありますが、やはり修理する度に毎回お預かりをすることとなり、患者様にも不自由をかけてしまいました。

最近では、色、耐久性共に大変優れた材料がでています。

様々なリスクを考え、硬質レジンで製作される事をおすすめします。

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先日も、歯磨きをしているときに洗面台に落としてしまい、前装部が欠けてしまった患者様がいらっしゃいました。

5年経過のリーゲルテレスコープです。

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また、下顎の1番の切端がすり減ってしまった方もいらっしゃいました。

7年経過のコーヌスクローネです。

どちらの患者様も、3ヶ月に1度メンテナンスに通われています。

修理のために、わざわざラボに送るのは大変です。

そのために、仮歯も製作しないといけません。

そこでおすすめさせていただきたいのが、先生ご自身で修理ができる方法です。

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まずは、欠けてしまった部分に4-META で金属処理を行います。

そして、移行部のレジン部分は一層削って、新鮮面をだしておくと仕上がりが綺麗になります。

その後、ポーセレンボンドを塗布。

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GC社のグラディアオペークにて、金属色を抑えます。

そして、その上から、コンポジットレジンを築造します。

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稲葉歯科医院内にある、Labo.Intec の高木君のおすすめは、グラディアフォルテ。

厳しい口腔内環境にさらされても最も要求させる強度、耐摩耗性、ツヤの維持性などの耐久性を飛躍的に向上させました。

様々な色が出せますし、堅さもちょうど良いのでWeber dental labor でも同じものを使っています。

他にも、Ivoclar社のアドーロなども使っていますが、最近在庫が切れていると聞きました。

ちなみに、私は直接充填はテトリックシリーズのCRを昔から使っています。

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できれば、医院にハイパワーの重合器があると良いのですが、ほとんどの歯科医院にはないと思うので、チェアーサイドの重合器でピッとしていただければ大丈夫だと思います。

しかし、これがクリニックに一台あると便利なのも事実。

22万円ほどしますが、長い目で見るとしっかりと働いてくれるでしょう。

テレスコープ治療をされている先生方に、実際にWeber dental laborで用いているコンポジットの材料を知って頂く事で、修理の際に色や形を合わせていただくのに良いと思いお伝えさせて頂きました。