対合歯とのクリアランス、形成前の方向性チェックについて

対合歯とのクリアランス、形成前の方向性チェックについて

こんにちは。

Weber dental labor 稲葉由里子です。

おかげさまで、沢山のお仕事をいただき、石川さん、詩織ちゃん共に忙しい毎日を過ごしています。

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今週末は、2人とも『パーシャルデンチャー・テレスコープシステム実習コース』のサポート役として参加させていただくので、先生方ぜひお声がけくださいね♪

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石川さん、3つの片側リーゲルテレスコープを手がけていました。

片側遊離端症例において、リーゲルテレスコープは大変有効です。

今回お伝えしたい事は、対合歯とのクリアランス、支台歯の形成前の方向性チェックについてのお願いです。

支台歯を形成、目視でクリアランスをチェックする事が多いと思います。

私も、もちろん行います。

しかし、目視で確認するクリアランスと実際、模型で確認してみるのとでは明らかに違う事がよくあります。

「十分クリアランスがあると思ったのに、おかしいな・・・」

咬合器で側方運動、前方運動などをさせてみると、どうしてもクリアランスが足りないのです。

生活歯であると、露髄しないように気をつけ、できるだけ最小限に形成を行いますし、麻酔が効いている間にテンポラリーを作成し、印象し、フェイスボートランスファーを行い、バイトもとります。

患者様も忙しいのでアポイントメントも、なかなか取れない。

やっとの思いで治療を終えたところ・・・

ラボから、

「先生、クリアランスが足りないので、もう少し削って頂けませんか?」」

と連絡。

「それはないよ!」

凹むどころではありません。

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私もつい最近ありました。

「ゆりこ先生、舌側のクリアランスがあともう少し。どうしても必要です。生活歯なのはわかっていますが、ほんの少しだけでも・・・ついでに。唇側も、このままだと、審美性に問題がでてしまいます。」

模型を見てみると確かにその通り。

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患者様は、できるだけ早く治療をすすめてもらいたいとおっしゃっていたので、事前に方向性のチェックをしないで本印象となりました。

結局、形成をやり直し、もう一度印象させていただき、事なきを得ましたが、『急がば回れ』って大切だなと痛感しました。

やはり、できることであれば、本印象の前に一度、ラフで良いので印象ををしていただき、支台歯の方向性チェック、クリアランスのチェックをしていただくことをお薦めいたします。

チェックは、ラボで行った方が確実です。

後々、チェアサイドの時間の短縮にもなります。

特にリーゲルテレスコープの場合は、全顎の支台歯を連結することも少なくありません。

全顎のテレスコープには欠かせない行程です。

また片側であっても、やはり焦りは禁物。

十分チェックしてから本印象を行うとドクターのチェアーサイドでも時間と心の余裕ができるでしょう。