6年経過 上顎セラミック、下顎リーゲルテレスコープ症例

6年経過 上顎セラミック、下顎リーゲルテレスコープ症例

こんにちは。

Weber dental labor 稲葉由里子です。

これまで、沢山のテレスコープ治療をさせていただきましたが、セットして終了ではなく、セット後からが患者様との長いお付き合いが始まると思っています。

メンテナンスの時期は、3ヶ月に1度。

もちろん毎月いらっしゃる方もおりますが、定期的に様子をみさせていただく事で、小さな変化にも気付くことができますし、様々なトラブルを未然に防ぐ事ができます。

6年ほど前、ある会食でテーブルをご一緒させていただいた方から歯の相談を受けました。

30代後半の男性で、もうすぐ結婚するので歯をしっかりと治したい。

というご希望でした。

結婚というステージを機に、歯を治したいという方は女性に限らず男性も沢山いらっしゃいます。

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上顎はセラミック治療。

3番の遠心にはキーアンドキーウェイを設けており、連結することで強度が増し、ひずみにも対応することができます。

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下顎は『アンカーバンド・クローネ』を用いたリーゲルテレスコープです。

アンカーバンド・クローネは、8番に用いるテレスコープです。

通常通り、内外冠を被せると、咬合平面を乱してしまう可能性がある場合、内冠を咬合面まで形成し、歯冠の周囲だけミリングする方法です。

さらに、維持及び支持のために、近心にキーウェイを形成、遠心にはディンプルや溝を付与します。

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今回は、1番の前装に亀裂が入っていましたが、ラボサイドで少しお預かりさせて頂き、その日のうちに修理してお返しすることができました。

アンカーバンドの連結部は、脚でしっかりと覆って強固にすることをおすすめします。

咬合平面から明らかに提出している場合は抜歯が必要ですが、許容範囲内であればアンカーとなります。

メールでのご相談も承っておりますので、遠慮なくご連絡ください。

weber.dental.labor@gmail.com

テレスコープを応用した補綴を行う際、歯冠軸が低く、その処置に悩むことが多くあります。

クリアランスが足りない、咬合平面を乱してしまうという理由で抜歯をしてしまうのは、もったいないです。

咬合平面から大きくズレておらず、下顎側方運動において干渉しなければ、利用できたら本当にありがたい。

そこで、考えられたのが、『アンカーバンド・クローネ』です。

これは、内冠を咬合面まで形成し、歯冠の周囲だけミリングする方法です。

さらに、維持及び支持のために、近心にキーウェイを形成、遠心にはディンプルや溝を付与します。

歯頸部には厚みが、0.8mm程度のショルダーを形成し、他の内冠と同じように鋳造します。

内冠の試適後、外冠製作用模型を作り、外冠の形成に移ります。

パターンレジンを外形に合わせて築盛し、その後、歯の解剖学的形態を付与します。

着脱を何回か行うので、ダミー部はパターンレジンでしっかりと補強します。

その後、埋没、鋳造、研磨を行い完成します♪