片側リーゲルテレスコープのバイトの採り方について

片側リーゲルテレスコープのバイトの採り方について

こんにちは。

Weber dental labor 稲葉由里子です。

今回は、沢山の先生方が疑問に持たれている片側リーゲルテレスコープのバイトの採り方についてお伝えしたいと思います。

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右上、2.3.5支台歯です。

歯の欠損がありますと、中間歯で少数欠損ならば同じく中心咬合位で咬合採得すれば問題ありません。

しかし後方歯が無くなりますと顎関節に影響されてきます。

通常、咬合の中心は下顎第一大臼歯の両側の中心窩を結んだ真ん中が歯列の中心と言われています。

従ってこの中心から遠心は、顎関節の影響を受けてしまいます。

大臼歯2本が喪失すると、関節に対し影響が大きくなります。

そこで遊離端欠損の場合にバイトワックスを強く噛むと、後方歯でストップが掛からなくなり関節円板は圧迫されてしまいます。

そのため、でき上がった義歯は咬合接触が弱くなってしまいます。

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当技工所顧問、稲葉繁先生が推奨される、片側リーゲルテレスコープのバイトの採り方についてお伝えします。

大臼歯が失われたときの咬合採得では、バイトワックスを欠損部まで、ろう提を作り、軟化して、残存歯のワックスに穴があくまで咬合します。

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透かしてみると、穴がところどころあいています。

遊離端部分のワックスは、この時粘膜を圧迫しています。

この位置ですと、関節は圧迫されると同時に欠損部の粘膜が圧迫され沈下されています。

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咬合したワックスを一度口腔内から取り外し、粘膜面のワックスを一層削り取り、ユージノールぺーストにてウォッシュし、軽く咬合させて採得します。

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粘膜面は、ユージノールペーストのみで記録されています。

他の歯は、中心咬合位で咬合採得、穴があいている箇所が数点ある状態で採っています。

粘膜面は沈み込みはなく、顎関節も圧迫されないため、でき上がった補綴物により関節が圧迫されたり粘膜面が沈み込むようなことはありません。

他にも、片側遊離端症例がいくつか進行中なので、また症例を改めてお伝えしたいと思います。

ぜひ、ご参考になさってください♪