若年性歯周病の患者様へのアプローチ(30代女性)

若年性歯周病の患者様へのアプローチ(30代女性)

こんにちは。

Weber dental labor 稲葉由里子です。

昨日は、大きな症例、上顎のリーゲルテレスコープのセットをさせていただきました。

20160220r2-04.jpg

技工を担当してくださったのは、キャスティックアーツ代表 中沢勇太先生です。

昨年は、IPSG『パーシャルデンチャー・テレスコープシステムの理論と実習コース』のインストラクターも務めていただき、大変丁寧な技工と技術力で評判の技工士です。

IMG_1524.jpg

患者様は、30代女性、前歯の審美的な問題が主訴で来院されました。

全体的に歯周病が進んでいて動揺度2〜3.

これまでも、自然に抜けてしまう歯が下顎も含めて数本ありました。

IMG_1529.jpg

リーゲルテレスコープの利点は、歯周病が進んでいらっしゃる患者様の歯を一次固定できることにあります。

左上の2番以外はすべて生活歯でしたが、ワンピースキャストで対応できました。

一体化すると、上下左右に揺れる事ができなくなるので、歯は固定され、大変効果的です。

IMG_1530.jpg

分岐部が露出しているような歯、そして8番(親不知)も抜歯せずに利用させていただきました。

IMG_1527.jpg

リーゲルレバーを開けたところ。

口蓋のシュパルテは、残存歯を守る重要な役割をしています。

実際に装着した直後に、患者様に違和感の有無をお聞きしたところ、上あごにピッタリとくっついているので、そんなに違和感を感じないとおっしゃっていただきました。

IMG_1525.jpg

リーゲルレバーを閉じたところです。

IMG_1533.jpg

内側の金属は、正面からは見えないようになっています。

私達歯科医師、歯科技工士が覗き込まない限り気付かれる事はありません。

患者様は、若年性の歯周病ということもあり、今後次々と歯を失っていく可能性が高いです。

このような患者様は、歯を失う度にインプラントをしていたら、いつまでも終わりがありません。

このタイミングで、すべての歯を固定することで、歯の喪失を遅らせ、ご自身の歯を長く保つ事ができ、快適に過ごして頂けると思います。

初診時にお悩みだった、前歯部の審美的な悩みも消え、とても喜んで頂きました。