Q.可撤性テレスコープにすることで、インプラントと天然歯の連結は可能でしょうか?

Q.可撤性テレスコープにすることで、インプラントと天然歯の連結は可能でしょうか?

Q.インプラントの上部構造を可撤性テレスコープにすることによって、得られるメリットはどのようなことがあるでしょうか?また、インプラントと天然歯の連結が可能なのかも含めて教えていただきたいと思います。

A.可撤性テレスコープにする事により、上部構造を患者様が自由に取り外し、プラークコントロールができるため、衛生的となります。

さらに可撤する事ができるため、危機管理ができ、支台歯あるいはインプラント体にトラブルを生じても可撤する事で対応する事ができます。

また、口蓋を利用できる事も大きなメリットになると言えます。

現在の日本の歯科医療は、主にアメリカから影響を受けており、インプラント上部構造も固定性補綴物で行われるのが普通です。

しかしすべてのケースで固定してしまう事は危険も伴います。

インプラントは天然歯と連結できないと言われています。

インプラントには歯根膜が無く、インプラント体と歯槽骨は直接インテグレーションしていますので、歯根膜の様に全くクッション性がないからです。

したがって、天然歯と連結する事は好ましくないとされてきました。

極端な例では、少数残存の歯列では、あえて天然歯を抜歯までして、全てをインプラントに変えてしまう様な常識を逸脱した様な事も行われているようです。

ドイツでは、以前から可撤式補綴が多く行われていて、特にテレスコープシステムを利用した可撤式補綴がさかんに用いられて来ました。

テレスコープシステムは歯根膜負担から粘膜負担のケース迄の症例に応用する事ができます。

これを応用する事で、可撤式補綴物で天然歯とインプラントにの連結が可能となりました。

ドイツの技工雑誌、dental labor の今月号(8月号)でも、インプラントと天然歯の上部構造にリーゲルテレスコープを用いた症例が発表されていました。

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左右4.5番が天然歯で、左右1.1.6.6番にインプラントを植立しています。

リーゲルテレスコープの外冠で2次固定することで、ブリッジのような装着感を得る事ができます。

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レバーは、患者様自身が簡単に取り外す事ができます。

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金属は、生体に安全、テレスコープに適した白金加金を用いています。

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それぞれの支台歯の位置関係もしっかり記録されています。

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笑顔も素敵ですね!

ドイツにおけるインプラントとテレスコープを使用した補綴法の第一人者である、チュービンゲン大学のWeber教授が平成25年4月27日にIPSG包括歯科医療研究会の招きにより来日し、テレスコープシステムとインプラントを複合させた補綴について20年の長期症例を交えて講演してくださった事からも、これからインプラントと天然歯のコンビネーションケースをテレスコープシステムで対応する方法が広まると感じます。