レジリエンツテレスコープのご紹介〜インプラントとの比較〜

レジリエンツテレスコープのご紹介〜インプラントとの比較〜

【ドイツの入れ歯、レジリエンツテレスコープとインプラント治療】

Weber dental labor 稲葉由里子です。

ドイツ、チュービンゲン大学で開発されたレジリエンツテレスコープを求められる患者様はどのような悩みを持たれているのでしょうか。

ほとんどの患者様は、一般的な『入れ歯』のイメージをどうしても受け入れることができず、インプラント治療を第一選択肢として考えておられます。

しかし、相談をされた方の中には、

・インプラント治療が怖い

・全身疾患があるためできないと言われた

という事で、それに変わる治療方法を探されています。

レジリエンツテレスコープに興味を持たれた患者様のほとんどは、このような経緯を辿って来院されます。

「インプラント治療を考えていましたが、入れ歯も見直してみたい。」

とおっしゃる方が最近、非常に増えたように感じます。

すべての歯を失った方に対し、沢山のインプラントを埋入する方法よりも、日本ではAll on 4.6で対応することが多くなりました。

しかし、ドイツでは、少ない本数のインプラントを用いる場合、必ず可撤性テレスコープを一緒に用いています。

将来患者様が起こりうるであろうことを予測し、次の一手二手を準備しておきます。

そのため、予後を追いながら、メンテナンスを非常に重要視します。

しかし、日本においては、国民生活センターに寄せられるインプラントのトラブルの件数は右肩上がり。

トラブルの内容は、インプラント治療の全体を100とすると、インプラント埋入は1割。
残りの9割はメンテナンスとも言われているそうです。

これからは、患者様の口腔内で、どれだけ長く機能しているかということが非常に重要になってくると感じます。

インプラント治療の歯周のメンテナンスは通常の歯の何倍も大変です。

多くの歯を歯周病で失った方がインプラントをすることで、また同じことを繰り返してしまうのではというのが、私や当技工所顧問である稲葉繁先生の意見です

また、多くの方が骨量が減少しています。

4本で支えるインプラントは無理な力がかかります。たとえ弱い力でも入れ歯の力がそのまま伝わってしまうので、インプラントは支えきれなくなる可能性があるし、骨の吸収も激しいと思います。

その時は良かったとしても、例えば40歳で治療したとして、その後何年の間使うことができるのだろう・・・

ということです。

とはいえ、

取り外しをしなくてもいい。

というプライドが保たれるのが、インプラントかもしれません。

本題に入りますが。

でも、もし、他人から気づかれないような入れ歯があるとしたら・・・・

もうひとつの選択肢として考えていただくことが出来ると思います。

外科治療の必要はありませんし、骨の量が少なくても問題ありません。

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レジリエンツテレスコープは、自由に口元を作ることができるので審美的に非常に優れている入れ歯として、患者様に大変喜ばれています。

人工歯はヨーロッパのリヒテンシュタインにあるIvoclar社の

SRビボデントPE(前歯)

SR オーソシットPE(臼歯)

を使用しています。

明度とパールのような輝きがあるSRビボデント PEのレジン前歯は、高い硬度、高密度、耐溶解性、耐変色性があります。

SRオーソシットPE (臼歯)は、噛み合わせの機能を発揮できる幾何学的形態を持ち、噛み合わせの安定が良い運動を得ることができます。

美しさと機能を兼ね備えた素晴らしい人工歯だと思います。

そして、レジリエンツテレスコープは夜装着したままお休みいただけます。

レジリエンツテレスコープは、粘膜負担義歯のため、支えている歯に無理をかけません。

骨の吸収、それに伴う炎症を極力抑えられる設計となっています。

患者様の歯を抜くことなく、利用できるのが特徴です。

本来抜かなくても良い歯を抜いてインプラントをすることは、賛成ではありません。

ご自分の歯を利用して支えることができる美しい入れ歯レジリエンツテレスコープは、ほとんど知られていませんが、ドイツでは長い歴史ある入れ歯として高い評価を得ています。

残っている歯の位置による、禁忌症はなく、また神経の生死に関係なく、さらに揺れている歯にも応用できるという優れた入れ歯です。

患者様からいただいた感想を読ませて頂くと、入れ歯になってしまったというナーバスな気持よりも、綺麗な歯になったという嬉しい気持が勝るようです。

そして、少なくとも残存歯を利用することでプライドが保てます。

▼患者様の声

・「良く噛める歯になれた!綺麗な歯になれて良かった!」という嬉しい気持ちの方が勝り、入れ歯になってしまったというナーバスな気持ちはどこかへ追いやられています。それは、それほどのクオリティーだという証なのだと思います。

・私にとって、とても大事なことは。 残存している根を利用しているので、完全なる総入れ歯とは違い取り外しの出来る差し歯的な感覚です。
 自分の歯の根を利用できていることでプライドが保てますし、年寄りくさく惨めな気持ちにならないですみます。

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もし、残存歯が数本で、まだ保存ができるのであれば、ぜひレジリエンツテレスコープも選択肢のひとつとして考えていただければと思います。

では、レジリエンツテレスコープ治療はどこで学ぶ事ができるのか?

と興味を持って頂ける先生も多いと思います。

咬合認定医コース

では、レジリエンツテレスコープだけではなく、インプラント治療にも必須の知識である『咬合』の知識をつけていただくことをおすすめします。

技工士との連携が非常に重要となるため、情報の伝達方法をしっかりとできるようになること。

がまず第一歩だと思います。

その後、総義歯やテレスコープシステムの実習コースなどにご参加いただくと良いと思います。

結構大変だなぁ・・・

と思われるかもしれません。

しかし、『咬合』の知識は、すべての治療の基本でもありますし、他の様々な治療、例えば、矯正治療やインプラント治療のセミナーも同じような努力が必要だったと思います。

皆がやっていることを追い求めるのではなく、患者様の声や需要にフォーカスすることで、これからのニーズを捉えて行けると感じます。

IPSGのホームページに膨大なセミナー報告が掲載されているので、もしご興味があれば読んで頂ければ幸いです。

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