稲葉歯科医院 院長ブログ 千代田区 末広町 顎関節症 入れ歯 リーゲルテレスコープ 矯正:千代田区外神田で歯科医院を開業している院長稲葉由里子が日々の診療への思いや雑感を語ります。

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症例

上下顎同時印象法による総入れ歯

 

歯がない状態と、上下顎同時印象法による入れ歯をいれた状態では、こんなに違います。

 

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 初診

入れ歯がゆるくてかめない、動くから痛い。

人前で話をするのがおっくうになるという理由で来院されました。 歯に対して、とても劣等感があるともおっしゃっていました。

 

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痛くなく、食事が楽しめて、劣等感をなくしたい。

という切実な希望により、上下顎同時印象法による総入れ歯で治すことになりました。

第一回目の型取りをしました。

模型にしたものと、以前使われていた入れ歯を比べてみると、入れ歯、本来のスペースよりもだいぶ小さく作られていて、筋肉によるサポートがほとんどないことがわかりました。

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  この模型をもとに、精密な型取りをするための道具をつくります。

ここからは2回目の来院です。

下の写真はゴシックアーチといって、顎のうごきの記録をとるものです。

顎の動きは正常でした。

 

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上のトレーを使って、上下を一緒に精密な型取りをします。

このとき、同時にからだの正中に対する顎の位置の記録、かみ合わせの高さも同時に記録します。

型取りの最中に、つばを飲み込んでもらうことで、食事をしているときのお口の中の筋肉の状態が再現されます。

 

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  型取りをしたあと、その人の肌の色、顔の形を見ながら、人口の歯を選びます。

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 たくさんの情報を、咬合器というかみ合わせの器械に移します。

 この模型で、入れ歯を作ります。

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入れ歯が完成する前にワックスで形を作り、人工の歯をすべて並べた状態で、チェックします。

 このとき、発音、適合、審美性など、こまかく確認をします。

 

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重合はイボカップシステムで行います。ワックスを硬い材料にかえます。

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入れ歯が完成、お口の中に入れたところです。

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 フルバランスドオクルージョンというかみ合わせの誘導をつけています。

咬合器の情報がそのままお口の中でもしっかり合っていました。

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入れ歯を入れた後、数回の調整を行い、患者さんはこの入れ歯を自分の体の一部にしてしまいました。

発音がしっかりできるようになったことも喜ばれていました。

2009年09月14日 | トラックバック (0)

総入れ歯の製作方法について

上下顎同時印象法による総入れ歯の製作方法について書きたいと思います。

あとから画像を入れる予定です!

 

初診

患者様の入れ歯に対する希望を伺います。

今までの入れ歯で不自由なこと、困っていることなどをお話ししていただきます。

なんでも希望をおっしゃってください。

第一回目の来院

患者様のお口の構造をよく見させていただき、一回目の型とりをします。

これによって、上下顎同時印象法をするために必要なお口の中の情報を得ることができます。

お口の中の情報は、外から見ただけではわからないので、模型にしてよく研究します。

型取りの際、冷たい材料がお口の中に入りますが、2分ほどでかたまりますので動かないようにしていてください。

けっしてのどの奥の方には入っていかないので安心してください。

模型に石膏をつぎ、よく研究します。そして精密な型取りをするための準備をします。

第二回目の来院(上下顎同時印象法と模型制作)

まず上下の歯の高さを決めます。次に上下の顎の位置を決めます。以前使っていた入れ歯のかみグセと同じように作るのではなく、正しい位置にもどして記録をします。

いよいよ、上下を一緒に精密な型取りをします。

5分ほどでかたまりますのでお鼻でゆっくり息をしていてください。

5分間の間にたくさんの情報をとっていきます。

患者様には普段食事をしているのと同じ姿勢でつばを飲んでいただきます。

この状態を記録することが非常に重要です。

従来の型取りは先生の圧力による型取りだったため、後でこの状態を再現するのがとても困難でした。

上下顎同時印象法は患者様自身が筋肉の圧力をかけるため、とてもよい状態の記録をとることができます。

顎の形にはさまざまな形態があります。

それは歯を失う原因によっても異なります。

むし歯によって歯を失った場合には比較的骨が残りますが、歯槽膿漏によって歯を失った場合は骨を大きく失ってしまい、顎が細くなってしまうため、入れ歯の製作が非常に困難になります。

 

人工の歯の選択もこのときにします。

上下顎同時印象法の総入れ歯で使用する人工の歯はDr.Strack設計の機能的で美しさも兼ね備えたものです。

患者様の肌の色、顔の輪郭、などを参考に患者様と一緒に相談して決めます。

精密に上下の顎の状態を計測して、咬合器につけたあと、先に選んだ人工の歯を並べていきます。

人間の顎はとても精密にできていて数ミリの誤差も敏感です。

そのため、お口の中に入れて違和感のないように顎と同じうごきができる器械(咬合器)に装着して製作します。

歯肉の形成はワックスでつくります。

第三回目の来院

蝋でできた入れ歯を完成前に患者様にいれてチェックします。

審美的なチェック

適合性のチェック

発音のチェック

かみ合わせのチェック   などをします。

このあと、蝋でできた入れ歯は長持ちのする硬い材料(合成樹脂、金属)に取り替えます。

入れ歯の維持は歯のあった時とはまったく違い、なにもない顎です。

そのため、入れ歯の維持はウォーターフイルム現象によります。

それは、ガラス板を2枚重ねその間に水を介在させると取れなくなる仕組みと一緒です。

顎の歯肉の形態と完全に同一精度でつくらなくてはいけません。この操作を重合といいます。

その後、仕上げ研磨すれば完成です。

第四回目の来院

綺麗に磨かれた入れ歯を装着します。

審美的、適合性、かみ合わせ、発音、維持力を最終チェックします。

入れ歯を入れた直後はまだ慣れておりませんので、多少の違和感や痛みがあることがあります。

正しく作った入れ歯は調整により必ずよくなります。

よく合った入れ歯で食生活がよくなり人生も充実したものになるでしょう。

どうぞ、大切にお使い下さい。

 

 

 

 

 

 

 

 



 

 

 

 

2009年07月06日 | トラックバック (0)

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